吉濱瀬奈さん あいのそのこども園・保育教諭

保育教諭として、大事にしていること

宮古島の出身です。中学時代に職場体験で保育園に行ったとき、自分が園児として通ってたときの先生がいたんです。小さい頃に見てもらってた先生は全然変わっていなくって、実習先の先生として居てくれることに安心感があったんですよね。そんな保育士の姿に憧れて保育士になろうって。ずっとぶれずにきました。あ、でも最初は幼稚園の先生になりたいって思ってたんだった。沖縄の短大に入って実習に行っているうちに、幼稚園の子もかわいいんだけど、0〜2歳児とは関わる機会がないんですよね。保育園だと0〜5歳までいるから、幅広い年齢の子どもたちと関われるなと思って、保育園で働こうと決めました。

短大を卒業して、最初は首里の保育園で2年間働きました。ここから開園という、オープニングスタッフでした。現場経験も初めてだったので、けっこうバタバタしてた記憶があります。

その後、「あいのそのこども園」(のびしろこども園の姉妹園)に見学に行ってみたんです。保育カリキュラムもしっかりしていて、歴史もあるこども園なので、自分の学びになるかなと思って転職をしました。実績も長い分、実力のある先生ばかりだし、みんな話しやすいし、いい職場ですよ。

保育士として大事にしていることですか? 保護者とのコミュニケーションですね。親御さんとの信頼関係があって初めて、子どもを安心して預けられるじゃないですか。自分から話しかけるようにしてます。おかげで「今日は朝ごはん食べないから怒ったんですよ」とか、「『瀬奈先生に頭がいいって言われたよ』って喜んでました」なんていう話を聞いて、親御さんと笑い合う関係になれています。それが楽しいです。

ただ、わたしには母親としての子育ての経験がないので、保護者のみなさんの困りごとや相談を受けたときにどう応えればいいんだろう? って悩むときがあります。そういうときは、すぐに先輩の先生に訊きますね。すぐ訊いちゃうんです、わたし。お母さんになるって、すごいことだなと実感しています。

先生がいなくても、できるんじゃ……?

いま3歳になった子どもたちを2歳の頃から見ているんですけど、その成長の早さには毎回感動させられます。

2歳児さんの頃は、紙おむつから綿パンツに移行する「パンツトレーニング」がうまくできない子がいて。おもらしをしちゃう子が、トイレでうんちができた! ってときは嬉しかったです。お昼寝もパンツでできたんですよ。まだおもらしはあったけど、すごく頑張ったな〜と思います。

お給食の食べこぼしも超多かったんですよ。それが今やこぼしたお米つぶは自分で拾うし、なんだったら汚したところを自分で拭けるんですよ。ぞうきんしぼりもぞうきんがけも頑張るし、お名前も読めるようになったのでお帳面配りまでできるようになりました。「あれ、わたし何もやることない?」ってちょっとさみしい気持ちになることもありますね。

わたしの見ているクラスは、食べるのがゆっくりなメンバーが集まっていて、1時間近くかかって食べ終わる子がたくさんいたんです。早い子は10分くらいで終わっちゃうので、この差をどうにかしなきゃ! と考えていたときに、先輩の瞳先生の「シール作戦」を知ったんです。

「あそこの時計の長い針が4につくまでに食べ終わったおともだちには、お帳面にシールを貼ります!」って。

これだ! と思って、すぐマネしました。瞳先生もやさしいから「いいね! やってみなよ」って言ってくれて。

早く食べ終わった子に好きなスタンプを押してあげることにしたんです。そうしたら、みんな食べるの早くなったんですよ! 30分で食べ終わるようになりました。お家での完食率も上がっているらしいです。

スタンプやろうって決めたら「わたしもやってみます!」って、事後報告です。先生たちの技を盗むこともそうですし、「いいな」と思ったらすぐ行動できます。アイデアを実践しやすい環境だと思いますよ。

教えて、あなたの必需品!

ごほうびスタンプ

目標の時間内にごはんを食べ終わったら、ごほうびとしてお帳面に押すスタンプです。子どもたちは「プリンセスがいい!」と、好きなキャラクターを選びます。ただ、最近は「また〜?」と飽きられているので、新しいスタンプも入れないとです……。